数日前、湘南新宿ラインに乗ったら、小学校前の息子を連れたお父さんが
率先して席を譲ってくれた。身をもって子供に躾を教えている感じで気持ち
良かった。
私鉄に乗り換えたら4人ばかりで坐っていた高校生の一人が席を譲って
くれた。皆ニコニコとしていて人懐っこい。聞いたら都立の狛江高校の生徒
とのこと。このまま素直に育ってくれることを望む。
帰りがけ、同じ私鉄に乗ったら、優先席に坐っている30才台の男が
隣の空席に坐ろうとしている僕をいやそうな顔をしてにらみつけた。
おかげで行きがけに受けた暖かい好意で心温まっていた気分が
台無しになってしまった。
ちなみに僕は82才で今は杖を2本突いている。
今の日本人はブチ殺しても死なないような若い者が優先席に坐って
前に老人や病人を立たせて平然としていることが多い。
優先席の趣旨を掲示してあっても読まず、車内アナウンスも
聞かない。ことによると書いてあることも、アナウンスの内容も理解できない
程の馬鹿なのかもしれない。それとも家庭のしつけがなってないのか。
老人や病人などが乗ってきたら若い男は立って席を譲るのが常識なのに、
わざわざ優先席を設けなくてはならないなんて、世界に恥をさらしているような
ものだ。