フィレンツェ、共和国広場の傍に一戸立ちのビルがある。
ダヴァンツァーティというルネッサンス時代の富裕な商人の
家だ。
この館、実際には持ち主が何人も変わったようだが、
そのうちの一人の名前をとってダヴァンツァーティの家と
呼んでいる。
王宮と同じように、雨の日などは馬車でそのまま出入り
できるようになっているが、そこは庶民の家。内部は
王宮のように整然としてなく、なんとなく雑然としている。
でもその方が身近な感じで、一人でボーっと見ていると
中世の服装をした家人達がすぐ傍を歩き廻っているような
気分になる。
この館、暫く修復中だったが、最近再開して日本の
観光客も訪れるようになった。