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僕とイタリア  3.
 第二次世界大戦終戦の前年、旧制中学の5年生だった。
季節は初秋だったと思う。氷の配給を受けるため行列に
並んでいた。丁度前年に降伏したバドリオ政権が日本に
対して宣戦布告をした頃なので行列はイタリアへの悪口、
怨嗟の声に満ち満ちていたが、聞いているうち、負けた以上
イタリアは滅びてしまうかもしれない、でも歴史には残るだろう。
そんな国のことを勉強するのも面白いなと思ったのが
イタリアに関心を抱いた始め。翌日、早速勤労奉仕先の
軍需工場をさぼって東京、九段にあるイタリア文化会館に
行って出てきたイタリア女性にイタリア語を教えてくれと
頼んだら丁度次の日曜日から初級が始まるからということで
早速申し込んだ。
 
by pincopallino2 | 2011-01-22 17:57
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