僕とイタリア 35   オペラ その2
 ローマのオペラ劇場、ナポリのサン カルロ劇場、ミラノのスカラ座は
イタリアの三大オペラ劇場といわれるのだそうだ。
 ローマのオペラ劇場は昔,王立という字がついていた。この劇場と背中合せの
ホテルの地下には劇場に通じる連絡通路があって、泊まったオペラの歌手達は
外気に触れて喉の調子をこわさないようにこの通路を通って劇場に通うのだそうだ。
 ナポリの王宮からも直接入れるサン カルロは高速道路ができてからはローマ
からでも日帰りで観に行ける劇場になった。客席に蚤がいると言った者がいたが、
僕はさされたことがなかった。
 ミラノのスカーラはウィーンの国立オペラ劇場より立派なものを造る予定だったが
当時ミラノはオーストリアのハプスブルグ家に占領されていたので、領主に遠慮し、
正面の車寄せをお粗末な風に変えざるをえなかったのだそうだ。
ロメオとジュリエットの物語で有名なヴェローナの町の領主はスカリジェリ家。
家紋が梯子であるように、家の苗字も梯子。スカーラとスカリジェリは同義語で
両方とも梯子の意味。
 ミラノの領主のところにお嫁に行ったスカリジェリ家の娘が婚家先で建てた教会が
実家の名前を取ってスカラ教会だったが、長い年月の末、この教会を取り壊して
オペラ劇場を建てることになったので、劇場の名前をスカラ座としたとのこと。
この劇場の名前、イタリア語でTeatrodella ScalaかTeatro alla Scalaか判然としない。
 スカラ座のシーズン始めのPrima gara(初日) は確か12月7日だったと思うが、
翌朝の新聞の社交欄は着飾った紳士淑女の写真でいっぱいになる。
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by pincopallino2 | 2011-03-01 15:48
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