人気ブログランキング | 話題のタグを見る
日本人とイタリア人 13
  イタリアではローマ、ミラノ、ブリンディシで都合3回救急車に乗った。
怪我人や病人の付き添いとしてだったが、何れの場合も処置は早かった。
日本での救急車の出動を見ていると、消防署に電話が掛ると出動するが、
隊員は案外ノンビリしていてあまり緊急感がない。現場に到着しても
応急措置をしているせいか患者を運び出すのに時間が掛っているようだ。
 イタリアでは救急車で運び込まれるとすぐに治療してくれる。
しかもその場合の治療費はレントゲンなんかを何枚撮っても無料。
旅行者だったら日本に帰ってお医者さんに見てもらう時持って行くようにと
写真は全部くれる。
 最初の時、無料なのに驚いたら「イタリアにもたまには良いことがあるさ」と
医師が笑って云った。
 日本の婦人が転んで骨折した。イタリアで応急処置をしてもらい、日本に
帰ってから掛りつけの医師に診てもらったら、本人はイタリアの医術なんて
馬鹿にしていたらしいが、完璧で見事な処置だと感心したそうだ。
 たしかミラノだったと思う。街角に救急車が停まっているのをよく見かけたが
職員はアイスクリームなんかを食べたりしてノンビリしている。聞いたら
彼等は学生やなんかのヴォランテァで、街角で呼び出しが掛るのを待っていて
電話が来たら最寄の車が駆けつけるのだそうだ。救急車には医学の経験が
ある者が一人乗っていて、その人が病院に搬送するか否かを決める。
 日本でも見習ったらどうかと思うが、実施する前にヴォランテァが集まらなかったら
どおしようか等と消極的な考えに頭をなやませることだろう。
by pincopallino2 | 2011-07-01 11:10
<< 日本人とイタリア人 14 日本人とイタリア人  12 >>