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サン ヴァレンティーノ
  キリスト教には移動祭日というのがあって、磔刑にあったイエズスの
復活を祝う復活祭も毎年日が違って一定しない。イエズスが殺される前の
40日間は肉も食べず喪に服すのだそうだがそんなに長い間おとなしくして
いるのは幾らキリスト様の為だといっても長過ぎる。その前の何日間は飲めや
歌えのドンチャン騒ぎをやろうというのが謝肉際(カーニヴァル)の始まりだそうだ。
復活祭から勘定するからカーニヴァルの期間も年によって変る。
今年は2月14日、聖ヴァレンティーノの祭日とダブっているようだ。
  聖ヴァレンティーノは英語読みにすればヴァレンタイン。昔、中部イタリアの
テルニだかの町に生まれて僧職に入り、司教を務めていた人だが、その間
100組だか結婚式を挙げてやっただとか、結婚を許されない男女を駆け落ち
させただとか、恋愛の逸話が多く、その為に聖人に列せられたのだそうだ。
イタリアでも日本と同じように昔は女性から恋心を思う男に打ち明けることは
はしたないこととして出来なかったが、ヴァレンティーノ聖人の日だけは小さな
贈り物をして求愛してもよかったのだそうだ。
  この習慣に日本のチョコレート会社が目をつけてヴァレンタインチョコレート
なるものを売り出した。イタリアまで入り込んで来た時はまさか日本人の
発想とは思わなかったが、いまや世界中に広がったのではないだろうか。
 聖ヴァレンティーノも苦笑していると思うが、それにしても山のように買いこんで
男達に配っている若い女性なんて本当の由来なんか知らないのだろう。
by pincopallino2 | 2012-02-11 11:39
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