ムッソリーニの愛人クラーラ ペタッチ 3.
 ひとめをしのんでいたクラーラ達には他に付き合う人もいなかったのだろうか、
小野家との仲は次第に親密となり、クラーラは戦争が終わったらムッソリーニと
一緒に日本に行って永住したいと何回も繰り返して言っていたそうだ。
ムッソリーニも日本に逃亡したいとの意思があったようだし、うそか本当か
知らないが、日本側にもムッソリーニの受け入れを画策している人が居たと
聞いたことがあるので、敗戦の面影が濃くなるにつれてイタリア人からの
信頼も薄れていくなかにあって、あるいはムッソリーニとクラーラとの間で
こっそりと日本行きの話しが出ていたのかもしれない。
 しかし両家の友情は2か月程でいったん終わる。11月の氷雨の降るある
暗い日、クラーラ達は忽然とホテルから姿を消してしまった。
小野家になんの挨拶もなかったのはドイツ側かムッソリーニが秘密裏に事を
運ぼうとしたのだろう。
 もうすぐクリスマスだという12月の吹雪の朝、ムッソリーニの伝令だという
軍服姿の男が突然小野家が宿泊している部屋を訪ねて来て、一通の封筒を
渡して帰っていった。
 開けてみると明日午後3時大本営(ムッソリーニの事務所)で会いたいという
ムッソリーニから小野氏あての書状だった。
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by pincopallino2 | 2016-08-02 10:21 | Comments(0)
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