ムッソリーニの恋人クラーラ ペタッチ 10.
ムッソリーニはクラーラと転々と場所を変えながら人目を忍んで会って
居たのではなく、瀟洒で現代的な家を建てて住んでいた。場所はローマ市の
西北にあたるモンテ マリオという丘への登り道、カミルッチァ通り、
戦後暫くの間はレストランになっていたから僕もよく通った。建物自体は
ムッソリ-ニが使っていた頃と殆ど変わっていなかった。通りから門を潜ると
白い玉砂利を敷きつめたゆるい登り道が途中で一回ヘヤピン カーヴをしながら
玄関迄続く。玄関ではまづアペリティヴ。ダイニング ルームは2階だったが、
階段ではなく、大理石のスロープを上る。欄干に当たる部分は天井までガラスで
覆われ、中で小鳥達が戯れていた。2階のレストラン部分は広く、食卓どうしの
間隔もゆったりしていたが、おもてはプール付きの広いテラスになっていて
バーベキュウも楽しめ、夏の夜にはムッソリーニとクララの二人だけで戯れたで
あろうプ-ルの上で演奏する楽団にあわせて踊れるようにもなっていた。
大きな一枚ガラスのドアを通しての外の見晴らしは素晴らしく、夜には白い
大理石の柱の上で金色のマリアの像が輝いていた。このレストラン、開かずの
間が一つあった。寝室で、天井から床迄全部鏡張りとか。本当ならムッソ
リーニも随分悪趣味な男であったのに相違ない。
 レストランと同じ敷地内にクラーラの一族が住んでいたが、レストランが
廃業し、建物も壊されてしまった今ではその後の消息を知るすべもない。
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by pincopallino2 | 2016-08-15 10:37 | Comments(0)
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