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ヨレヨレ ジジババのイタリア再遊旅行 4日目 1月6日
 東方の三賢人だか三博士だかが生まれたばかりのキリストに会いに来たと言われる
エピファニアの日で、クリスマスの行事は今日で終わる。今夜ナヴォーナ広場では行き交う
者なら老若男女誰でも叩いてよいから、ヘルメットを被り、ビニール製の棍棒を持った人達で
混み合うことだろうが、我々夫婦は列車で南イタリアへ。目的地のオストゥーニには
テルミニ駅を7時半に出る直行の特急があるのだが、朝早いのは苦手ということで、
9時一寸前の急行にしたのがいけなかった。この列車だと途中バーリで乗り換えなければ
ならないが、その時スーツケースをどうやって運ぼうか。欧米の列車は車台とプラット
フォームとの間に段差があるから積み下ろしがたいへんだ。しかも乗り継ぎ時間が10分しか
ない。違うフォームだったら階段を昇り降りして運ばなければならない。昔ならこの位の
荷物、何ということはなかったが、今は杖をついている始末。車内検札に来た車掌に聞くと
この列車は5番線について、乗り換えの列車は1番線だという。しかもローマからの列車は
途中で7分遅れている。次の列車までバーリの駅で2時間待とうと覚悟していたら、
不思議なことにバーリ到着は定刻通り、乗り継ぎの列車は同じフォームの反対側に
留まっていた。でもこっちはそんなこと知らないからとにかく荷物を降ろしていたら、
ステップを踏み外した女房が頭の上に降ってきた。さて隣に留まっている列車、見ると
行く先がレッチェになっているから、たまたま傍にいた車掌に確かめるとレッチェに行くと
言う。途中のオストゥーニにも留まるかと聞いたら、手帳みたいのを出して見て、
アー、オストゥーニにも停まるんだとつぶやいた。自分の乗務する列車だろ。どこに
とまるのかも知らないのか。やっとのことでスーツケースを乗せたら途端に発車。
30分ほどでオストゥーニについたが、改札口とは違うフォーム。田舎の駅だから
ポーターなんているわけがない。女房の分とあわせて2個のスーツケースを持って
階段を昇り降りしたら息が切れて待合室の椅子にへたり込んでしまった。
やっと息がつけるようになったので、ホテルに行こうとしたらタクシーがない。
待てど暮らせど来ないので出札掛の駅員に聞いたら、自分の携帯電話で呼んでくれた。
 やっと着いたホテルは白一色の旧市街の丘のてっぺん。内装も真っ白だ。
テラスからの眺望が見事で、オリーブの木の林の向こうにアドリア海が見渡せる。
部屋は一つ一つ違うが、僕たちが泊まった部屋は入り口から寝室にいく廊下の途中に
ガラス張りの浴槽がある。ガラスは素通しだから中が丸見え。新婚夫婦だったら
乙な気分にもなるだろうが、シワクチャだらけの我々にとってはどうということもない。
近くの「失われた時」というレストランでの夕食は美味だった。
by pincopallino2 | 2008-01-15 13:30
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