イタリア煙草の思い出
 齢80を過ぎても1日40本から50本吸うヘビースモーカーだが、
時折イタリアの煙草を懐かしく思い出す。
 僕の居た頃はナツイオナーレが一番人気だった。緑色の柔らかい箱で帆船だかの
絵が描いてある。アルファなんて安煙草もあったが、高級なものではマチェドニア、
エデルヴァイス、ドゥエ パルメ(2本の椰子)、セルラーリオ(ハーレム)。この4ッツの
煙草のデザインを描いた専売公社製の灰皿は今でも持っている。
ストップというのもあって、煙草をやめろという意味かなと思いながら吸っていた。
今流行のMSなんていうのはなかった。専売公社(Monopolio dello Stato)の
略らしいが、始めて買った時、間違えてSMと言ったら売り子が驚いた。
 闇煙草も結構流通していて、アメリカやスイスのものをよく買ったものだ。
スイスから運んで来るとのことで、列車も利用する。密輸業者は汽車に乗ると
品物を一等車の網棚に載せ、自分は二等車に坐って、イタリア領で降りる時に取りに行く。
これだと国境で摘発されても持ち主が分らないから品物を没収されるだけですむと
笑っていた。
 イタリアは煙草の一本買いができる。日本でも終戦直後はそうだったが、労働者が
煙草を二本買って、一本に火をつけ、もう一本を耳に挟んで立ち去るなんていうのは
一寸粋なものだ。
 煙草のみの歌という童謡もあったが、これはスイスのイタリア語圏のものらしい。
 
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by pincopallino2 | 2008-02-08 12:34
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