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チュニジア  その6  ドゥーズ
 トズールから大塩湖というより塩の大海を渡るとサハラ砂漠の入り口
ドゥーズ。大塩湖を南北に渡れる道があって南から北まで約1時間掛かる。
真ん中あたりでは周囲に何も見えず、見渡す限り塩、塩、塩。昔は海だったのが
干上がったのだそうだ。幻想的な景色の中に休憩所がポツンと立っていたりする。
休憩所といっても流木を拾い集めて組み立てたような掘っ立て小屋。トイレなんか
汚くて入れたものじゃない。でもそこは男の特権を利用してコッソリ外でやったら
塩が少し溶け出した。休憩所では「砂漠のバラ」を売っている。塩の結晶で、
バラの花のような形をしている。友人が一つ買ったが暑くて湿気の多い中を
持ち歩いたので溶けてグチャグチャになってしまった。塩湖を渡る道はこれ一本
しかないと聞いていたが、南端のケビルという町に近づいたら右手にも車が走って
いた。どこか別の所に行く道が出来たのかもしれない。
 ドゥーズはフランス語の12の意味。昔外人部隊の12師団だかが駐屯していた
からだそうだ。ここにも清潔な近代ホテルが何軒も建っている。朝起きて窓の
カーテンを開けたら、外は砂漠で駱駝が一杯いた。
 週に一回農民達のマーケットが開かれ、砂漠からもやってきて家畜の売買等をやる。
ここで始めて真っ白な駱駝を見た。白いヴェールを被って真っ黒なひげ面をした
砂漠の男達が久闊を叙して抱き合ったり、笑顔で話し合ったりしているのをみると
砂漠という厳しい自然環境の中でも彼らが一番平和を楽しんでいるように見える。
彼らの泊まる宿も見せてもらったが、ベッドの他には椅子一脚と簡単な戸棚と
いった質素さながら清潔そのものだった。
by pincopallino2 | 2008-09-02 17:40
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