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クロアチアの旅  10 リェーカ
 パグ島からカーフェリーで本土に戻ったのは午後1時。これからリェーカまで
200キロ近く走らなければならないので途中で昼食をと思ったのだが何もない。
高速道路にのればドライヴインがあるが、海沿いでは約半道行ったセーニという
ところまではレストランはおろか人家もあまり見当たらない。腹ペコでついた
せーニは晴れていれば景色のよい海岸沿いの町だが生憎雨模様で肌寒かった。
 天気が悪いうえ途中で道路工事の為の交通渋滞に引っかかってリェーカの
目指すお寺トルサットの丘の聖母教会に着いたのは暗くなり始めた頃だった。
マリアさんが受胎告知を受けた家をある晩天使達が運んできたので、建てられた教会。
 マリアさんの家はその後又天使達がイタリアのロレートという町に運んで行ってしまい、
ロレートではその家を何回jか元のリェーカに返したが、あくる日には空を飛んで
またもどって来てしまうので、空飛ぶマドンナと言われ、たしかイタリア空軍の
守り神になっている筈。そのことを聞いた時のローマ教皇がこの教会に贈った
イコン(板絵)が祭壇に飾ってあるが、今の坊主達はそのイコンがどこにあるかも
知らない者が多い。
 リェーカの町の中にあるサン ヴィート教会は丸い外観をしていて、小さいけれど
土地の人は大聖堂と言ってあがめている。その昔あるばくち打ちが、うまく儲かり
ますようにと祈ったのに大負けしたので、キリストが掛った十字架に、このうそつきと
ばかりに石を投げつけたところキリストにあたって、血が流れ出し、男は地面が
割れて中に吸い込まれてしまったのだそうだ。キリストから流れ出た血は壜に入れて
教会が今だに保存している。
by pincopallino2 | 2008-11-17 11:40
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