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クロアチアの旅 14   ポルチェ
 ロビーニからポルチェまでは近いが途中に入り江があって
橋が掛かってないから道は遠回りになる。此処もアドリア海沿岸の
古い町と同じく、海に突き出た半島状の場所にある。
 ポルチェの聖エウフラシウス教会はユネスコの世界遺産。
エウフラシウスはメソポタミアのエウフラテス川の意味だが、
教会を建てた僧侶の名前でもある。この教会、アトリウムを挟んで
礼拝堂と洗礼堂が向かい合っている、今では珍しい原始キリスト教の建物。
アトリウムは古代ローマの独立家屋にあった広間で、スペインの
アンダルシア地方の家のパテオ(中庭)といったところ。大体家の真中辺に
あって天井は吹き抜け。周りを部屋が取り囲んでいる。
屋根がないのは日光を取り入れて周囲の部屋を明るくする為。
真ん中に向って少し傾斜しているのは雨水を地下の貯水槽に溜める為だ。
 教会の中に入ると正面の祭壇の上にモザイクの宗教画があって、
イタリアのラヴェンナの教会を思いださせるが、聖者達の頭上の描かれた
瑞雲が多すぎて煩わしい。教会内部は2列の列柱で3っつに分かれているが、
何故か左側の列柱だけが装飾されていて、右側はなにもない。
きっとお金が足りなくなったんだろう。この教会のまわりはお店が並んで
さながら日本の門前町といった感じ。
by pincopallino2 | 2008-11-21 15:12
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