人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ローマのレストラン パッセット
 パッセット(Passetto:パセトではない)が営業停止になったというニュースを見た。
日本人が二人で入って昼食を取った際579ユーロを払い、更にチップとして115ユーロ
請求されたので警察に訴えたのだそうだが、二人で牡蠣12個、ロブスター2キロを使った
パスタ、1.5キロの鱸、デザート、ワインで579ユーロだったとのこと。どの程度のワインを
頼んだのか知らないが、カヴァーチャージも2名分入っている筈だし、デザートも取って
いるから、コーヒーか紅茶も飲んだと思う。ミネラル ウォーターも頼んだのではないだろうか。
ニュースのメニューだけではよく分からないが、野菜類が何にもないのかもしれない。所謂
イタリア式の正餐を昼間取ったわけで、それもロブスター等高いものをふんだんに食べて
いるから値段も高くなるのは当たり前。イタリアでも値段の入ったメニューを店の外に出して
おくよう義務づけられているが、ロブスター類や良い魚などは時値とか食べた量によると
書いてある。多分ボーイにうまくすすめられて頼んでしまったのだろうが、その時値段を確認
しなかったのだろう。もともと高めの店だから妥当な値段かもしれない。請求書を見ていない
からなんともいえないが、或いは15パーセントのサーヴィス料が値段の中に入っていたかも
しれない。そう考えるともともと高い店だからそんなにボラレタとは思わない。ボーイがくれと
いったというチップは計算すると2割だからこれは取りすぎの感がする。但しサーヴィス料
サーヴィス料2割とメニューかなにかに書いてあって、請求書の中に入っていなかったら
話しは別だが。店ではサービス料は返すが料理代は返せないと言っているとのことなので
115ユーロはボーイが勝手に請求したものとも考えられる。
 観光客相手の暴利は許せないと言ったようなローマ市長だかの談話も載っているが、
営業停止になったのは暴利ではなく、衛生管理上の理由でと書いてあるのも腑におちない。
書いた記者がナポリ在住らしいので的確な情報を把握していないのだろうが、いたづらに
暴利だとか、だますとかといった、観光客に不安を与えるような興味本位の記事を書か
ないで、日本と欧米の習慣の差などについて身のある記事を送って欲しい。マスコミの本社
にも慎重な態度を望む。今回の記事にも同調してイタリア人の悪徳ぶりを非難するブログ
がかなり寄せられているのは残念だ。
ところでパッセットにはローマに住んでいた頃よく行った。魚料理が美味しいので
ヨーロッパ中の食通が集まるレストランとして有名だったが、当時から高めの店だった。
by pincopallino2 | 2009-07-06 12:07
<< ローマのレストラン パッセット... アメリカの独立記念日 >>