2011年 03月 06日 ( 1 )
僕とイタリア 40 レストラン その3
 レストランについては殆ど前に書いたものの蒸し返しだが、これもその一つ。

ローマの真ん中にある3階建ての家で、2,3階がレストラン。1階(地上階)が
入り口兼アメリカンバーで、食事をとるお客さんは往復ともバーを通り抜けなければ
ならない仕組みになっていた。
 毎晩バーに屯すのは政界、財界の大物から医者、弁護士等の名士ばかり。
といっても店自体、日本のように豪華ではなく、サービスの女性もいない。 
バーテンとギター、ピアニストだけ。ギター奏者もピアニストも一流人だった。
客達は仕事とか家族のことなど一切口にしない。肩書きなど無視して冗談を
言い合ったり、途轍もなく卑猥な昔のザレ歌を歌わせたりしていたが、それにも
飽きると、階上のレストランに行く人達の品定めをしたり、歩き方をピアノで
再現させたりして楽しんでいた。
 ある時髪の毛をうづ高く盛り上げた婦人がレストランから降りてきた。
シャナリシャナリと歩く歩調をピアノで表現しているのを聞いた途端
婦人が立ち止まった。怒るのかと思った瞬間、彼女の頭が色とりどりの豆電球で輝いて、
婦人はニンマリ、悪童達は口をアングリといったこともあった。
 この店、改装している時に偶然通りかかって、昔を懐かしく思い出したこともあったが、
すっかり模様替えをして今も営業している。  
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by pincopallino2 | 2011-03-06 14:31