人気ブログランキング | 話題のタグを見る
手袋屋さん
 50年近く前のローマにはこんなに多くて商売になるのかと
思うほど手袋屋さんが沢山あった。
 カウンターの上に小さなクッションが置いてあって、客が
その上に肘を乗せて腕を立てると、選んだ手袋に木の鋏の
ようなものを入れて指の部分を広げ、客の手に粉を振りかけて
慎重に手袋をはめていく。キチキチ ぴったりとはまると
客は大満足で買っていく。中には指が太過ぎて入らないこともあるが、
そうなると手袋屋の腕の見せ所。顔を真っ赤にし、汗をかきながら
なんとかしてはめ込もうとするところなんかまさに漫画だった。
 手袋の専門店はローマばかりでなく、他の都市でも多かったが
今は殆どみられなくなってしまった。格好のイタリア土産だったのに
何故なのだろう。
 
by pincopallino2 | 2009-12-11 11:03
<< シンドネ(聖骸布)の公開 パスクィーノ >>