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僕とイタリア 4
イタリア語の講習は毎日曜の午前。
受講生は始め10人ほど居たが、だんだん
少なくなってしまいには2,3人になって
しまった。世の中には語学好きの人が
いるらしく、彼らは外国語に堪能で
流暢に話すことだけを夢見て、勉強の
辛さを忘れているから、直ぐに飽きて
辞めてしまい、他の言葉に飛びついていく。
 数年後中世ラテン語を勉強しに行った時も
最初の数回出ただけでイタリア語の講習会を
やめてしまった人にあったりした。
 講習会の講師は柏熊達生といって東京外語の
教授だった。教え方がうまいのですぐに
イタリアとイタリア語の虜になってしまった
僕はそれまで志していた国文学の勉強を
やめて東京外語のイタリア語部を受けることにした。
両親は大反対。なにしろ戦争に負けて国の存亡も
あやしいイタリアの勉強をしたいというのだから
無理もない。ただ一人、親戚の伯父さんが
「泰西文明発祥の地」のことだからと賛成して
くれたので東京外語を受験することができた。
by pincopallino2 | 2011-01-23 09:38
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