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僕とイタリア 94    マンマの味
  日本では「マンマの味」という言葉がよく使われる。
字の通りで、つまり家庭料理。イタリアのお母さんは料理が上手と
いわれているが、最近は日本とおなじように料理の嫌いな女性が
増えてきたらしく即席料理の元がよく売れている。
 でも何処の国でも主婦がお料理をつくっているし、人間の舌なんて
慣れるものだから、多少まづくても、そのうちに美味しく感じるように
なるのだろう。まして物心ついた時から食べさせられていたら
余程のまづさでない限り美味しいと思うようになる。
 一般庶民の家の味はたしかに美味しい方で、珍しい地方料理を
ご馳走になることもあるが、上流階級の家に行くと奥さんは
お料理なんて作らなくて、料理人かメイドの作ったものを食べている。
そんな奥さんに美味しいなんていうと、自分で料理したわけでもないのに
作り方とか隠し味のコツとかを得意になって教えてくれるのは
どういうわけだろう。
 共稼ぎの家などではパートタイムのメイドを雇っていて、食事は
メイドが作って、暖めるだけにしておいておくことが多いから、
そのメイドが料理上手だったら大当たりといったところだ。
 
by pincopallino2 | 2011-05-25 11:04
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