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北イタリア旅行 6
10月30日、日曜日。朝、アオスタのホテルを出てリリアネスに向かう。
途中に見えるバルドの要塞はかってナポレオン軍が攻めて来たとき
イタリア軍が篭城して長く持ちこたえた砦として有名だが、我々旅行者には
あまり興味ががないので、通りから見上げるだけで割愛。
 アオスタから高速道路又は一般道路を降りて来てポン サン ミシェルから
モンテ ローザの麓に向かう道筋にある村リリアネスへは三日前からやっている
栗祭りを見る為だ。ポン サン ミシェルからの横道も舗装されていて走りやすいが、
谷間を縫っていくので、一日中陽があたらないのではと思うような家が両側の
山あいに点在する。そんな街道に沿ったリリアネスは人口500位の寒村ながら
栗の産地として有名で、立派な加工場や栗博物館もある。博物館は小さいとはいえ
昔の山村の生活がわかって面白かった。
 栗祭りの会場は村の市役所兼公民館。最終日で品評会が行われる為
近郷近在の人々が自分達の栗を持って集まってくるが、どこに栗の木があるのか
ちょっと見ただけではわからなかった。栗自体も山栗のようなもので、日本の方が
美味しかった。村人が老若男女、子供も一緒に土地の衣装を着て踊っていたが、
昼食の為我々は村に一軒しかないレストランへ。栗のミネストラーレや栗のケーキ等を
食べている間に今まで晴れ渡っていた空が急に曇りだし、温度も下がってきたので
早々に下界に降りることにした。
 リリアネスからトリノまでは60キロ位しかないが、途中のロマーノ カナヴェーゼに
ある昔の貴族の館で一泊する。カナヴェーゼはグラン パラディーゾ山脈の麓に
繋がる一帯で、ロマーノ カナヴェーゼはその中の静かな村。晴れていれば
遠景にアルプスの山々を眺められる情緒のある所だ。
 ロマーノ カナヴェーゼの近くにシリオという可愛らしい湖がある。
湖畔に一軒だけ喫茶兼お土産物屋があるが、子供が生まれたらしく店はしまっていた。
by pincopallino2 | 2011-11-10 14:36
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