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マフィア 続き 2
  マフィアの基は土地の差配だそうだ。もともとシチリアの東半分
殊に州都のパレルモの周辺にはマフィアの巣が多いようだが
このあたりの地主は大土地所有者が殆どだったのだろう。
  当時は大規模な企業農業なんてない時代だったが大地主達は
土地を直接小作人に貸付けてその一人ひとりと面倒な契約だとか
年貢の取立てをせず、差配を立てて一括して貸し与えていたようだ。
差配は土地を借りるにあたって地代を値切り、小作人達からは
高い年貢を取って鞘を稼ぎ,更に年貢を都会で高く売って儲けていたらしい。
  この制度、イタリアが統一されて新しい土地制度が確立されたあとも続き、
紙幣を貸し渋ったり、高い地代を請求する地主達にはを私兵を雇って
脅していたらしい。
  国家統一とともに都会部には色々な産業が発達したが、差配達は
産物の輸送とか都市の清掃権といったものも手に入れて行く。
  この差配のやり方がマフィアの基だったとも言われている。
by pincopallino2 | 2012-01-20 12:33
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