レストランというよりホテルの思い出。 La Badiaと云ったろうか、
オルヴィエートの丘の麓にある8世紀だかの修道院を改装したホテル。
客室はその昔の修道僧達の部屋をそのまま使っているらしく、広くは
ないけれど清潔だった。廊下には色々な模様の絨緞が敷き詰めてある。
教会は今でも祈りの場だ。 泊ったのは秋だったが、音一つない静寂の世界で
夜聞こえるのは草叢にすだく虫の声だけだった。
修道院の食房をそのまま使ったような食堂の食事も良かったが、
どちらかといえば素人くさいサーヴィスも快かった。
夕食が終わって庭に出てみたら、オルヴィエートの町が宙に浮かんで見えた。
出来ればもう一度泊ってみたいホテルだ。