人気ブログランキング | 話題のタグを見る
アリタリア  その2
 アリタリアは空軍に属していた。
 社員の子供や兄弟は勿論のこと、親戚縁者も入社出来ないのだそうだ。
 色々と複雑な割引運賃もアリタリアの経営を圧迫したのかもしれない。
 移民運賃というのもあると聞いたことがある。カトリックの僧職者も特別に安く
 航空券を買えたようだ。
  かって航空会社の組合IATAが権威を持っていた頃ローマのアリタリアの
 カウンターに神父が現れて規定より更に安くしろとネバること、ネバること。
 遂に根負けした職員が、(勿論上役の許可を 貰ってだろうが)、神父の言う
 通りにしたら途端に規則違反ということでつかまってしまったことがある。
 IATAの監視官も随分汚いことをするものだ。
  話しがそれてしまったが、飛行機の中が喫煙席と禁煙席に分かれた頃、
 アリタリアの喫煙席は後ろの方の座席だった。ある時、ローマから東京に
 行く便に担架が乗せられた。担架はエコノミークラスの場合、最後部の
 座席をいくつか潰して設置するのだが、そこはあいにく喫煙席。
 ローマに居た日本人のシスターが脳溢血だかで日本に輸送する途中
 だったがもうもうたる煙が垂れ下げてある周りもカーテンをくぐり抜けて
 病人を襲う。付き添っていたイタリア人のシスターが客室乗務員にどうにか
 してくれと訴えてもどうにもならない。遂に頭に来て会社に訴えてやると
 叫んだが、暫くしたら喫煙席の場所が変っていた。多分彼女、本当に
 アリタリアに怒鳴り込み、会社もそれに従ったのだろう。
by pincopallino2 | 2008-09-11 18:01
<< ローマのレストラン コンヴィヴィオ アリタリア  その1 >>