赤い矢 号    
 モスクワ、サンクト ペテルブルグ間を走る特急列車「赤い矢」号は
ソヴィエト時代から有名だった。日に3、4本あるようだが、僕が乗るのは
いつも寝台列車ばかり。モスクワを真夜中に出てペテルブルグに翌朝着く。
モスクワの発着駅がペテルブルグ駅、ペテルブルグの発着駅がモスクワ駅と
わかり易そうでコンガラがる。
 各車両ごとに入り口に車掌が立っている。全部女性で大抵はデブデブの
おっかなそうな顔をしたおばちゃんだが、最初に家内と乗った時は幸いにも
綺麗で上品な中年の女性だった。
乗客が全部乗り終わるとその車掌が切符とパスポートを各コンパートメント毎に
取りに来て、ついでに朝食の弁当とティ バッグとかんぬきをくれた。
なんの為のかんぬきだかわからないのでポカンとしていたら、コンパートメントの
ドアを閉めて中からかうのだと実演してくれた。発車すると彼女らはスチュワーデスに
早変わりしてお茶を持ってきてくれる。真夜中に喉が渇いたので廊下の隅にある
サモワールにお湯を入れに行ったら彼女が見ていて部屋まで持ってきてくれた。
 その後は乗るたびに車両がよくなり、朝食の弁当の内容も格段によくなった。
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by pincopallino2 | 2008-12-24 16:30
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