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日本とイタリアの新聞記者  その1
最近の新聞やテレヴィ、ラディオはどれここれも不景気の話ばかり。
実際にそうだから仕方ないのかもしれないが、もう少し明るい話、
不景気を克服しようとしている人達のことでも書けないものか。
マスコミ関係の友人も数人いるが、僕自身ジャーナリストをあまり
信用していない。
 ローマにいた頃日本の有力新聞社の記者がやってきた。
実際に取材するとのことだったが、記事は日本を出る前に書いて
来てしまったと言って見せてくれたが事実と全く反対のことを興味本位に
書いてあるので、現場に案内し、実情を見てもらったが、帰ってから
新聞に出したのは出発前に書いた間違った記事だった。
 別の一流紙の記者はレストラン一人では食事も出来ないので
一緒にレストランに行った、ある大きな団体が出していた
海外視察グループが如何に無教養で礼儀を知らないかをナイフと
フォークを振り回しながら大声で話すので、周囲の客の顰蹙を買っていた。
 ソヴィェト崩壊直後のロシアでは食べる物がなくて市民は飢えに
苦しんでいると各誌揃って書いていたが、行ったらたしかに国営デパート
なんか何にもなくてカラッポだったか、ロシア人の友達に聞いたら
僕たちが肉なしで生活できると思うのかと言って台所に案内してくれた。
見たら大きな冷蔵庫に肉が一杯詰まっている。買いだめしてたんだ。
その後、当時はまだロシア連邦だったウクライナに行ったら野菜や果物の
山が道をふさいでいた。要するに物がないのじゃなくて物流がうまく
いってなかったんだ。
 
by pincopallino2 | 2009-01-13 13:14
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