日本人逃避行  22
 5月5日 パリの連合軍司令部から英、米の士官官2名が日系米兵2名を伴って訪れ、
その通訳で我々一行の身分、職業、ヨーロッパでの行動、任務などについて取調べが
行なわれた。先方は日本の大手商社の海外活動についてかなりの知識を持っていた。 
 尋問は翌5月6日も引続き行なわれたが、その後外交旅券を所持していた駐イタリア
日本大使館の領事、陸軍武官室嘱託、海軍武官室嘱託、大使館嘱託の4人とその家族は 
一行から離されて夫々米軍が接収したドイツ人の民家に別々に収容された。これら民家は
ドイツ軍が接収して使用していたものだが、米軍の進出で退却して空き家になったところへ、
ドイツ軍の捕虜になっていた外国人労働者達が侵入して略奪を行なったらしく、乱雑を
極めて、家具什器類のめぼしい物は持ち去られており、大掃除の末やっと寝る箇所を
設けられる程のあばら家となっていた。
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by pincopallino2 | 2009-03-07 10:02
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