日本人逃避行  23
 (4月28日から暫くはカーム市の公民館らしい所と民家に分宿して居たらしい)。
 5月18日、米兵が訪れて公民館に泊まっている男子7名と別の民家に収容されて 
居た男子4名計11名だけが公民館の前に連れ出された。その時米兵は洗面用具
以外の持ち物を一切許さず、全くの着のみ着のままであることを要求し、取調べの
為連行すると言うだけで、行く先は全く告げられなかった。一行は持ち物を禁止
されたので、残った婦女子に「一両日の調べが終われば再び家族の所に返して
貰えるだろう」と告げて気軽に別れた。
 一行と同人数近い銃を持った兵卒に引率され、MPの威圧的な監視のもとに
トラックに乗せられた。降ろされた場所はカームに近い軍用飛行場で、一列縦隊で
少し離れた少し離れた場所まで連行され、その場所で横隊になり、更に”回れ右”を
命ぜられ、兵卒に背を向けさせられた。この時一行の誰かが、此処で銃殺される
のだと小声で叫んだので一同いよいよ最後の時が来たかと覚悟した。しかし
その場で放尿を命ぜられただけで終わって、又命冥加を知った。
(この日はパリに連行されるので、記事が長い為残りは明日にする)
[PR]
by pincopallino2 | 2009-03-09 11:03
<< 日本人逃避行  24 日本人逃避行  22 >>