(日本人逃避行はお休み)
脚を痛めたので、昨夕、東京恵比寿駅西口前の広場で休んでいた。
木の床の舞台みたいな所に浮浪者が一人居る。
子連れのイラン人と思われる若い女性も彼を見ていたが、
暫くすると硬貨を何枚かコッソリと床に置いた。
誰が呉れたのか、あるいは忘れて行ったのか分からないながら、
お金があるのに気づいた浮浪者は嬉しそうに拾い集めている。
場所を変えてそれを見ていた彼女は更に数枚の硬貨をソッと
置いて立ち去って行った。
派手に着飾った日本の女性が一人、煙草を吸いながらその光景を
眺めていたが、やがて煙草の火を靴の裏でもみ消して行ってしまった。
勿論吸殻は散らかしたまま。
イスラム教徒にとって、自分より貧しい人に恵むのは大切な掟だが、
口では教えず、態度で子供に示したのかもしれない。
それに引き換え、今の日本人には昔のような社会道徳がなくなって
しまったようだ。親の躾なんてどこへいってしまったのだろうか。
かっての文部省がダラシなかったのか、それとも日凶組が悪いのか。