日本人逃避行  30 米軍監房の実態
 日中は定期的に2乃至3回、下士官に伴われた3、4名の兵卒が、
ハンマーを持って入房。横になって寝て居る者を怒鳴りつけ、全員に
各自の寝具の前に直立不動の姿勢を取らせてまづ人員を点検し、
毛布の整頓が不充分で、その上に横になっていた形跡でもあれば、
罵倒叱正して厳重に整頓を命じ、緩慢な動作に対しては、高齢者
又は軍隊経験の有無も関係なく、容赦ない威圧を加えて軍隊式動作を
要求し、兵卒は必ず寝床のコンクリートの側面や壁の各所、唯一つの
窓の鉄格子を一本一本叩いて音を聞き、どこか壊されて脱出を計って
居ないかを調べるようであった。誰もが受ける質問は”お前は柔道が
出来るか?”ということであった。鉄格子をはずして脱出しても
フランス語はわからず、金も無一物ではパリで一日も生きられない
事は明白なのに、米軍の規律とはいえ、笑止の仕業としか思えなかった。
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by pincopallino2 | 2009-03-19 11:50
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