人気ブログランキング | 話題のタグを見る
イタリアで一番心に残る村
 クレモーナの東南東約15キロのところにペスカローロ(Pescarolo)という村がある。
寒村だがかっては麻の生産地で、博物館もある。そのへんから拾ってきた木や
トタンの板を打ち付けたような建物で、案内人も村の人。粗末以外の何物でも
ないような服を着たおじいさん、と最初は思っていたがおばあさんだった。
話す言葉はこのあたりの方言で、しかもモソモソと言うだけだから聞き取りにくいこと
おびただしい。展示してあるものはこの村がいかにまづしかったかを物語る
ボロきれのような衣類や、子供のおもちゃだった缶詰めの空き缶など。
いい加減気がめいって次の建物に案内されると、今までとはうってかわって
見事な麻の製品。素晴らしい刺繍がしてあったり、歴史でも有名な婚礼衣装などを
次から次へと引きだしからだして見せてくれる。
極貧の人々が゙作り出す王侯貴族の衣類というコントラストの妙にしばし唖然とした。
この村のこと、ここからもうつれるイタリア友の会のブログにクレモーナのことを
書いていたら思い出した。よければそちらの方も見て欲しい。
by pincopallino2 | 2009-06-11 11:54
<< 横浜のクリフ サイド コルモンスのカーニヴァル >>