エイズなんて病気が流行りだしたから娼婦も随分減ってしまったが、
僕がローマに住んでいた頃はヴィア ヴェネトも華やかで、売春法が 成立したとはいえ、娼婦も最盛期だったのではないだろうか。 街頭に立っていると交通妨害でお巡りさんに捕まるのは昨日話した スペインと同じ。捕まると二三時間勾留されて釈放。しめたとばかりに 街頭に戻ると、警察の車がやってきて又捕まってしまう。 要するに警察は商売ができなくなるようにしているのだが、 彼女たちはおかげで今夜も仕事にあぶれたと言ってボヤクこと、 ボヤクこと。ポン引きの親分と友達だったので彼女たちとは 顔みしりだったから、今どこに警官がいるよとよく教えてやったものだ。 それを聞くと一目散に逃げ出す。車に乗せてやって助けたことも 何回かある。 ▲
by pincopallino2
| 2008-10-23 12:53
やはりフランコ時代のマドリドの思い出。夕方になって
サラリーマン達の帰宅時間が終わり、商店も店を閉める時分になると 町中にそれらしい姿の女性が目立ち始める。 彼女らはけっして立ち止まらない。ただブラブラと歩いていて、 たまにウィンドゥ ショッピングをするくらい。あるいはそんな 振りをしているくらい。立っていると交通妨害ということで、 そのころはウジャウジャ居た警官につかまってしまうのだそうだ。 そんな中で見た一人は本当に綺麗だった。後にも先にもあんな 素晴らしい女性にはあったことがない。思わず傍に寄って 話しかけたい衝動にかられたが、女房、子供が一緒なので 歯をくいしばって我慢した。 ▲
by pincopallino2
| 2008-10-22 12:15
フランコ時代のスペインは面白かった。
当時、日本式に言えばマンションの住民は自分の家の鍵は 持っているが、マンションの入り口の鍵は持っていなかった。 しかも入口は夜遅くなると閉まってしまい、鍵はマンション 5,6軒分をまとめて夜警の男が持っておもてをブラブラしている。 多分フランコ政権下だったから治安維持の為にこんな制度を 設けたのだろうけれど、遅く帰って来た人は手を叩いて夜警を呼び、 開けてもらったお礼にいくらかのチップをやっていた。 夜中に方々で手を叩いているのが聞こえ、「オー」と応えて とんでいく夜警と言っても汚い私服を着た男を見ていると なんとなく風情があった。中にはチップの代わりに一杯奢る人もいるので、 夜が更けるにつれて夜警の男がべろべろに酔っ払っていくのも面白い マドリドの街だった。 ▲
by pincopallino2
| 2008-10-21 01:34
ニューヨークは一時物騒なことこの上ない町だったが
そんな時でも女性が夜一人で歩いていても安全だと 言われる道があった。 ゲイの集まる酒場が並んでいて、中を覗くと、 全裸の男がカウンターの上に寝そべっていたりした。 ▲
by pincopallino2
| 2008-10-20 11:42
ブーローニュだかヴァンセンヌだか忘れてしまったが、
パリの夜の森は賑やかだった。真夜中頃は交通渋滞が起きる。 ヘッドライトを照らすと木立の蔭に人がいる。女性ばかりで、 暗闇のせいかみんな素晴らしい美人だ。中には真冬でも 着ている外套の前を広げて見せる奴もいる。 パンティくらいでスッポンポン。闇に浮かび上がる白い肌が 綺麗だった。まさに夜に咲く花と言ったところだが、 これが全部男。朝になると昨夜の激戦の異物がたくさん 草むらに落ちていて掃除がたいへんだと、公園の係員が こぼしていた。 ▲
by pincopallino2
| 2008-10-18 10:42
パリのレ アールからサン ドゥニの方に行く通りの両側には
街娼が一日中1メートルおき位に立ち並んでいてまるで垣根みたいだった。 殊に夜がひどい。 丁度その真ん中あたりに部屋を借りていた若い日本人の男に物騒なところに 住んでいるなと言ったら「彼女たちが交代で一日中見張っていてくれるから かえって安全です」と答えた。 ▲
by pincopallino2
| 2008-10-17 17:12
サン フランシスコのユニオン スクエァーは夜になると
街娼が垣根のように周りに立並んで、中に入れなかった。 遅くなると物騒な場所だからその方が良かったかも知れないが、 彼女等エーズが流行りだした途端にいなくなってしまった。 病気の方が警察の取り締まりより遥かに効果があったようだ。 ここのところ、男性向きの変な話しばかり書いているが、 裏の社会史として読んで欲しい。 ▲
by pincopallino2
| 2008-10-16 11:39
前回書いたエロス パレスの周りにはセックス産業の
店があって、主に出稼ぎの外国人がウロウロしていた。 円形の真中に全裸の女性がいて、回りの覗き窓から 見るなんていうのは東京の渋谷あたりにもあったらしいが、 女性と遊ぶ金もない連中が利用するのか、マスターヴェションの あとの残骸が床に落ちていたりして、不潔なことこの上なかった。 ▲
by pincopallino2
| 2008-10-15 11:42
ドイツの娼館はどういうわけだか中央駅の周りに多かった。5階、6階以上の
ビル全部を独占して、エロス パレスとか言った赤かピンクのネオンが点いていた。 部屋の一つ一つに女性がいて、客がつくとドアを閉める。低層階にはアフリカ系や 東南アジア系の女性が多く、上層階に行くに従って白人が占め、値段も高くなる。 何だか人種差別をしているようだった。 ドイツに売春が残っているのは意外だったが、戦後はアメリカをはじめとして 占領軍の将兵が多く、その後東西に分かれていた頃の西ドイツは経済復興が めざましくて労働力が足りなくなり、最初はイタリア人を移入した。 すぐ近くの国だし、イタリア人は遊び好きだから払った給料をそのままドイツ国内で 使ってくれるだろうとの思惑だったそうだが、案に相違して彼らはせっせとイタリアの 家族たちに送金する。挙句の果てにイタリアの景気が良くなって、「祖国は君達を 待っている」なんていうイタリア語の広告が新聞一面大にでたりしたものだかsら、 皆帰ってしまった。困った西独は韓国に声をかける。たしか1960年代の西独には 韓国人が多かった。その後はトルコ人と労働力を外国に頼っていたが、 戦後の占領軍以後も外国人労働者が多いので、良家の子女が彼らに襲われては との懸念から売春を認めているんだと聞いたことがある。 娼婦の多くは白人を含めて外国人だった。ドイツは売春婦も移入して いたのだろうか。 ▲
by pincopallino2
| 2008-10-14 11:51
イタリアでは日本と同じ頃売春法が成立して
そのような施設がなくなってしまった。 なんでも上院議員のメルリンとかいうおばさんの 提案によるものだそうで、若い連中が彼女を恨むことしきりだった。 それまでのイタリアは散娼方式だから、集娼方式の日本と違って 町の方々に娼家があった。 店によって少しづつ違っていたようだが、社会史の資料として 遊び方の例を一つあげてみる。、 入って行くとまづ広い部屋に通される。一人または数人で待っているうちに 薄着一枚の女性たちがChi mi vuole?(私が欲しいのは誰?)と言いながら 入ってくるので、その中から気に入ったのを選んで、小部屋に しけこむといった具合。 そんな店だった家がローマに残っている。 フィレンツェでは一番大きかった店が中心地で4ツ星ホテルになっているが、 町外れにある以前娼家だった小さなホテルは大好きだ。入口は人一人しか 通れない狭さ。とたんに階段で上がっていく途中に廊下がいくつもあって、 部屋が散在する。今の経営者が女性のせいか、どの部屋も内装に 細かく気を配っている。 ▲
by pincopallino2
| 2008-10-11 11:25
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