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雪 続き
  ボルツァーノからオルティセイ、カーナゼイ、コルヴァラとドロミティの
中心を抜けてブルニコに出かけた。  
  ドロミティに入ると温度がドンドン下がり出して、7月11日の真夏だと
いうのに道端の寒暖計が見ている間に摂氏3度、2度とさがっていく。
夏姿だし、寒いので熱いコーヒーでも飲もうと喫茶店に入ったら
親爺が従業員のボーイに「これはとんでもない天気だぞ」と言っている。
そのうち降り出した雪が見る間に激しくなってつもり始め、雷も鳴り出した。
やがて行く道も積雪で通行禁止になったので、ブルニコには大きく迂回
して行ったが、たまたま7月の11日は僕の誕生日。雪も僕には縁起が
良いので喜んでいたが、それにしてもいくらアルプスの麓でも夏に大雪が
降るとは驚いた。
# by pincopallino2 | 2012-02-08 11:41
  日本も日本海沿岸を中心に今年は雪が特に多いようだが、
ヨーロッパはロンドン、パリ、スイスあたりを中心に大雪で
イタリアでも遠距離列車の運休が続出しているようだ。
2、3日前にはローマにも雪が降ったらしい。
  何年か前の冬の朝。ナポリからカプリ行きの船に乗って
行く先を眺めていたら、カプリ島の上に雲が笠のように
負いかぶさって動かない。島に着いても「青の洞窟」は
閉まっているからアナ カプリに行ったら、町に着いた頃から
大雪になって見る間に積もり出した。カプリに雪が降るなんて
70年ぶりとのことなので、殆どの人は未体験。喜んで
日本人と雪合戦をしていたが、道路が途絶して帰れない。
何しろ細くて曲がりくねった坂道を海抜にして300メートル
近くくだらなければならない。 どの車のタイヤも殆ど坊主だし、
一発滑ったら断崖絶壁をそのまま海にボチャンなので
40人近いお客さんをどうして無事に下まで運んだらよいのか
途方にくれたことがある。
# by pincopallino2 | 2012-02-07 13:40
イタリア人と地震  続き
  在ローマの坂本鉄男氏から聞いた話し。
  
  いまは」もう個人ではないかと思われるが、ナポリ大学で日本語を教えていた
ムッチョーリ先生。 訪日して坂本氏の実家で夕食をご馳走されていた際、
地震が起きた。 幸いそんなに大きな地震ではなかったようだが、ムッチョーリ先生、
即座に「地震は危ないですね」と言った。 先生は洒落のつもりだったらしいが、
全然通じないので説明してくれたそうだ。 地震は古語で「ない」と言った。
それを引っ掛けて「あぶナイ」といったということで、出典も教えてくれ、たまたまあった
その本を持ち出して来て調べたら、先生が指摘した箇所にチャンと書いてあった
そうで、大玄海にも大日本国語辞典にも古語として出ている。 但しないのいは
今は使わなくなったワ行の「ゐ」だ。 
  ムッチョーリ先生、日本に来たのは始めてと言いながら電話帳も自分で引いて
いたが、日本語は独学だと聞いたことがある。
# by pincopallino2 | 2012-02-06 10:53
イタリア人と地震
  昨日はまさに「鬼の撹乱」でブログを休んでしまった。
豆撒きでどこかの家を追っ払われた鬼に取り付かれたらしい。
  ところで、最近は日本でも地震が多いが、昔イタリアの
有名なソプラノ歌手が日本に来て今はなくなってしまったが
日比谷の日活ホテルに泊まったが、真夜中に地震が来て
驚いた彼女、公演もなにもすっぽかして翌日帰国してしまった。
 数は日本より少ないものの、イタリアも地震国だから
地震の智識は持っていただろうに。それにしても大げさな話しだ。
# by pincopallino2 | 2012-02-05 15:25
節分の鬼
  今日は節分だ。秋田の方では鬼に化けて悪い子はいないかと各家を
探し回る風習があるそうだが、イタリア、サルデーニァの山の中の町、
ヌオーロの民俗博物館にはそっくり同じと言って良いほどの人形が
何体も展示されている。農民が狼等をやっつける時の風俗らしく、
色々と面白い逸話もあるので僕がサルデニア旅行を作る時には
泥棒村といわtれるような山中の道とともに必ず入れるが、
今度ヌオーィロに行く機会があって、時間の余裕があったら是非覗いて
みることをお薦めする。
  ヌォーロは1926だかにノーベル文学賞をもらった女流作家
グラーツィア デレッダが生まれ、一生を送った所としても有名。
  近所にはコルクの林とか、月世界の景色のような所もある。
  1900年代の始め頃、(チャタレー婦人の恋人)を書いたオルダス ハックスレイが
このへんを旅して書いた旅行記も面白い。
# by pincopallino2 | 2012-02-03 10:33