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ピノッキオの公園
 45年程前、フィレンツェの北の方を車で走っている途中、偶然変な公園の前に出た。
なんだろうと思って見たらピノッキオの公園とのことで、くじらの形に刈り込んだ木があって中に
もぐりこめたり、小さな家の窓から覗くと可愛いお姫様がベッドに寝ていたりしている。
確かその頃は無料では入れたと思うが、最近はきれいに整備された代わりに有料となった。
 公園のある場所はコッローディ(Collodi).童話のピノッキオの作者と同じ名前だが、
コッローディはペン ネイムで、本当の名前はカルロ ロレンツィーニ(Carlo Lorenzini)と
いう。彼のお母さんの実家があって、幼い時分、夏休みによく遊んだ思い出深い所なので
筆名にしたのだそうだ。
 ピノッキオは世界中の子供に読まれていて、僕も小学生の頃、もう一冊の有名なイタリアの
童話、エドモンド デ アミーチス(Edmondo De Amicis)のクオーレ(Cuore)とあわせて
繰り返し読んだものだ。
 でも今のイタリアの子供達にはヴァンバ(Vamba)という人が書いた抱腹絶倒の話しのほうが
人気があるらしい。それともう一つはエミーリオ サルガリ(Emilio Sargali)の海賊物
シリーズ。但し僕がローマに住んでいた40年位前のことだから、今の子供の好みは変わって
いるかもしれない。
 なおピノッキオの公園の前にはガルツォーニ荘(Villa Garzoni)という美しいトスカーナ式の
庭園を持つイタリア ルネッサンスを代表する館(やかた)が建っている。
# by pincopallino2 | 2007-10-03 16:51
簡単な自己紹介
 今にして思えば第二次世界大戦が終わる1年前。
三国枢軸同盟の仲間だったイタリアがいち早く
負けたうえ、米英側について日本に宣戦を布告し、
日本中がイタリアの悪口を言っていた。
 そんな怨嗟の声を聞いているうちにイタリアのことを
知ってみたくなったのが旧制中学の5年生で、17歳の時。
早速東京の九段にあるイタリア文化会館に行って
イタリア語の講習を受けたら面白くなって、
とうとう東京外語に入ってしまった。
だからイタリアの勉強を始めたのは随分と天邪鬼的な
動機からだが、さて実際に学んで見るとイタリアという国。
歴史、美術、音楽その他あらゆる部門にわたって奥が深いのに驚嘆。
ついついのめりこんで一生就かず離れずの生活を送ってしまった。
# by pincopallino2 | 2007-10-02 18:47 | ごあいさつ
ブログ再開のご挨拶
 前に「懐旧のイタリア料理」という題で書いていたけれど、1年位前から開店休業の状態。
10月1日を機に、今度はイタリア料理に限らず、何でも思い出したことを話してみようと思う。
中には前のと重複するものも多々あるだろうが、なにぶん80男のことゆえ乞ご容赦。
# by pincopallino2 | 2007-10-01 14:46 | ごあいさつ